北アルプスの上高地(長野県松本市)で6日、観光名所の河童(かっぱ)橋のたもとにあるホテルが、新緑の観光が再開されたことをPRする「ミニ開山祭」を開いた。ホテルの利用客らがアルプホルンの演奏に聴き入ったり、散策を楽しんだりした。
緊急事態宣言が解除されたことを受け、先月中旬から営業を再開していた「ホテル白樺荘」が企画。本来なら4月の上高地開山祭で演奏する予定だった地元の「乗鞍アルプホルン愛好会」が曲を披露した。練習不足という小沢幸正さん(56)は「申し訳ない感じです。来年は開山祭で演奏できるようになれば、ありがたい」と話した。
同ホテルによると、繁忙の7~8月の宿泊予約は例年の6割という。日帰りのツアー客も減るとみられ、昼食やガイドの仕事に影響が出てくるという。
今月末までは長野県民の宿泊料金を割り引くプランがある。副社長の鳥居真太郎さん(27)は「大自然の中に来て、深呼吸をして自粛疲れを癒やしてほしい」とPRしている。(佐藤靖)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル